市井のプロダクト

わたしたちの暮らしは、まちの工場によって支えられてきました。そこには、伝統工芸のような繊細な技術も、大規模な大量生産の仕組みもないかもしれません。しかし、まちの工場の職人たちは自分たちの扱う素材のことも、自分たちが暮らし営むまちのこともよくよく知っています。そんな職人の技術と素材の魅力を最大限に生かしたプロダクトを、高知県内をフィールドワークする中で出会った、瓦工場と染工場の職人たちとともに作りました。瓦工場からは、その美しいいぶし銀の輝きを生かした「瓦のジュエリー」、染工場からは、筒描きという手描きの白線と色彩とのコントラストが美しい「フラフの時計」が完成。改めて、プロダクトをつくることを通じて、“まちに工場があり、まちでものづくりがされている”そのことの価値を確かめ、“ものをデザインすることの意味”を考えていきます。

2017.4 高知県のものづくり・素材を探るリサーチ・フィールドワークで三谷染物店、小原製瓦を発見
2017.5 両工場を見学し、小原勝司さん、三谷章さん・泰清さんと出会う
2017.6 染物(フラフ)と瓦づくりをメンバーが体験する

2017.9 小原さん、三谷さんとともにプロダクト制作がスタート
2017.10 素材の可能性を探る実験1
2017.11 素材の可能性を探る実験2
2017.12 プロダクトアイデアを小原さん、三谷さんと共有

2018.4 第1回サンプル制作
2018.5 第2回サンプル制作
2018.6 完成