3年連続開催!脱炭素まちづくりカレッジin石川県を開催@石川県金沢市

3年連続開催!脱炭素まちづくりカレッジin石川県を開催@石川県金沢市

導入(開催背景)

10月10日は「いしかわゼロカーボンの日」。石川県民にカーボンニュートラル(脱炭素化)について考えてもらい、具体的な行動につなげるきっかけにすることを目的に「脱炭素まちづくりカレッジ」を開催して今年で3年目です。今年度は大学生や企業の若手職員向けの脱炭素推進研修という位置付けで開催いたしました。参加者には、企業の社長さんも参加されており、関心の高さを実感しました。

ゲームの様子

さあスタートです!の掛け声で始まる第1ターン。自分の手元にあるプロジェクトを実行しなきゃという気持ちと、それを実行するために必要な人とお金が無いぞ・・・???という現実。参加者同士がどうやってコミュニケーションを取っていったらいいかを伺いながら慎重なスタート。そこで立て続けに3回のトラップ実行で、すっかり疑心暗鬼になってしまいました。排出量が100→99とスロースタート。

2ターン目もトラップに引っかかること2回。参加者のゲームへの理解が早く、さらに「気候危機のシナリオで、このシナリオへの対策が必要なんじゃないか」「さっき対策できていなかったものの対策をやっておくことも必要なんじゃないか」と対話が生まれていました。

3ターン目。ゲームの本質が見え、プロジェクトの実施がどんどん加速していきます。スペシャルプロジェクトも積極的にチャレンジしていき、排出量もグッと下がっていきました。目の前のプロジェクト実行から、自分の役割と個人目標を思い出して、街全体に視野を広げて行動しようという動きができてきてました。

そして、最終ターン。3つのスペシャルプロジェクトが実行されました。プロジェクトは実行したい!けど、時間がない!!!というヒリヒリした体験をまち全体で実感したターンでした。個人目標を2事業者が達成し、最終的には排出量は66でした。

振り返りの様子

「排出量半減の目標を達成したと思う人」という問いかけに手を挙げた人は0人でしたが、こうしたらよかった!こうしたらもっと良い結果が出せたかもしれないという話し合いは活発に行われました。

・スペシャルプロジェクトの実行をサポートしたくても、そのプロジェクトがどこにあるのかが見えず。情報の共有と可視化をもっとやるべきだった。

・プロジェクトの優先順位を最初に決めてから始めればよかった。

・街に何が不足しているのかが把握しきれなかった。

・自分のやりたいプロジェクトにこだわってしまい、実行したプロジェクトの数が少なかった。

・自分の役割を狭く認識してしまった。もっと「何でもやってみる!」という積極性を持てたら良かった

終わりに(ファシリテーターとしての感想)

ゲーム後の振り返りで行う、自分の暮らしの中で排出されているCO2を測る「マイCO2」では、参加者の9割が日本の平均排出量を超えており、それぞれのライフスタイルと要因を話し合った際に、「排出量だけでなく、生活の幸福度も大事なのではないか?個別のバランスを考えるためにも実際の排出量を把握しておくことは大事だね」というご意見をいただきました。まさにその通りだと思います。それぞれのライフスタイル、大事にしたい価値観などを我慢したり、諦めたりせず、自分のライフスタイルに合った脱炭素のアクションをそれぞれが考え、行動していくためのきっかけとしてこの「マイCo2」を活用いただければと思っています。脱炭素や環境の課題解決が自分の「幸福度」を上げることにも通じることをご指摘いただき、とても有意義な話し合いの場が生まれました。

 

ファシリテーター紹介

澤田直子

プロフィール
isuue+design ディレクター

開催概要

日時:10月10日(金)10:00~12:30
場:石川県庁

参加:17名
内容:脱炭素まちづくりカレッジ
主催:石川県庁環境政策課

運営:isuue+design