導入(開催背景)
八戸市環境政策課様より昨年11月に市役所職員を対象に来年度カレッジ開催を検討したいというご相談をいただきました。当日は、八戸市とその近隣市の職員の方々が参加し、市を跨いだ脱炭素の展開に期待が高まります。
ゲームの様子
ルール説明後、プレイヤーは不安顔ですが、「さあ!では、やってみましょう!」と始まる1ターン目。開始直後から積極的に街全体でコミュニケーションを取り、プロジェクトを実行していました。が、トラップに2回引っかかり、その度に排出量は上がり、まち全体の排出量はプロジェクトを回しているのに思うように減らず1ターン目終了。
2ターン目もトラップに引っかかること4回。しかし、このまちはとにかくガンガンプロジェクトを実行していく勢いがあり、トラップを恐れず、コミュニケーションも積極的で街全体がワクワクしているそんな第2ターンでした。早くも個人目標を達成する事業者が出現!早い!!
3ターン目になるとゲームルールも完全に理解し、プロジェクトの実施がどんどん加速していきます。スペシャルプロジェクトも積極的にチャレンジしていき、排出量もグッと下がっていきました。このターンはトラップを実行することもなく、順調に排出量を減らしていきました。
そして、最終ターン。スペシャルプロジェクトのラッシュ!7つのスペシャルプロジェクトが実施され、トラップも3回実行しました。最初から最後までずっとプロジェクトの実行に積極的でコミュニケーションもワクワクも全開なまちでした。プレイヤーの半分以上がこれは排出量50を切れた!と体感するゲーム展開でした。個人目標を6事業者が達成していました。最終的には排出量は60でした。
振り返りで出た感想・意見など
・カードゲームを通して、脱炭素まちづくりを目指すにあたって行政や各事業が行動を起こすことの難しさを実感することができました。どの事業がどんな取り組みを進めて行くべきか、本当にやるべき取り組みがどうかなど見極めていくポイントが多いことに改めて気づくことができた良い機会になりました。
・ゲームを通じて行政・民間でそれぞれの役割、やるべきことがどのようなことか学ぶことが出来た。
・各業務が事業を実施する時に、行政以外の立場のことも考えて、実施する必要があると感じた。
・行政が全体を見て対応。1つにこだわりすぎず、全体を見渡す。
終わりに(ファシリテーターとしての感想)
会場の設営から担当課の職員の方々のチームワークの良さに感激しきりでした。今回の研修には他の課の職員、近隣他市の職員も参加されておりましたが、どの方も対話と繋がりを大切にしながら積極的にゲームに取り組まれており、日頃の業務を通じてまさに「脱炭素まちづくりカレッジ」が伝えたいメッセージである「対話と協働」が体現されているのだと感じました。
ファシリテーター紹介
澤田直子
プロフィール
isuue+design ディレクター
開催概要
日時:8月8日(金)13:30~16:00
会場:八戸市庁別館
参加:34名
内容:脱炭素まちづくりカレッジ
主催:八戸市役所環境政策課
運営:isuue+design