導入(開催背景)
今回は益田市職員を対象に、職員研修として開催しました。令和5年11月にも開催しており、今回が2回目となります。
市役所には様々な部署があり、平素は「脱炭素」というキーワードに触れる機会がない職員も多く、環境部門での取組への理解が進みにくいという課題があります。
ゲーム体験を通じ、あらゆる業務分野において取組を進めて行く必要があることを認識してもらうことを目的として開催しました。
ゲームの様子
初参加の職員ばかりのため、序盤はゆっくりとした始まりでしたが、中盤以降は、職員同士の気安さもあって情報交換が進み、プロジェクトの実行のスピードが上がりました。トラッププロジェクトが実行された際は、内容の共有と注意喚起がされていました。
結果は、排出量68と目標達成とはなりませんでしたが、プレイヤー間でのリソース把握や連携の難しさなどを感じ、リアリティのあるゲーム体験となり満足度の高い研修となりました。
振り返りの様子
「中心的なプレイヤーがいれば、効率的に全体目標を達成できたかも」という感想があった一方、「その場合は個人目標が捨て置かれるのでは?」など、前提での合意形成の難しさも、現実世界と同様の課題も見えました。
また、リソースの把握や排出量等のメーターのように、「見える」という条件が非常に重要であることも感じてもらうことができました。
終わりに(ファシリテーターとしての感想)
本カレッジプログラムは、関心の低い層に対しても、ゲームを通じて、楽しみながら、基礎知識と取組の必要性を学んでもらえるという点で、非常に有効なツールであると感じています。
行政機関は多分野のセクションに分かれており、それ自体がカードゲームの中の疑似世界に近いため、職員研修の実施は非常に有意義に働くものと考えます。
ファシリテーター紹介
野坂 洋佑
益田市役所職員
開催概要
日時:令和6年4月23日(火)13:30~16:00
会場:益田市役所3F 大会議室
定員:11名