はじめに
10月13日(木)、群馬県庁32階 NETSUGENで「環境SDGs・脱炭素まちづくりファシリテーター養成講座 in 群馬」の第4回を実施しました!
この養成講座は、気候危機に伴う様々な地域課題の解決を先導する人材を育成する教育プログラム「脱炭素まちづくりカレッジ」を、群馬県内の企業・活動家・学生を対象に行う事業です。
自然災害、食糧危機、熱中症といった様々な課題に取り組まなければならない「気候変動時代」を迎える中、その進行を食い止めるための取り組みを市民主導でつくるために、イシュープラスデザインが各地のプレイヤーと協働し重点的に取り組んでいるプロジェクトです。
本事業は群馬県庁環境政策課様との協働で実施しており、SDGsや気候危機の基本的な知識を学んだ第1回の様子は、こちらでご覧になれます。
第1回の様子:https://issueplusdesign.jp/climatechange/college/2023/04/08/gunnma_1/
第2回の様子:https://issueplusdesign.jp/climatechange/college/2023/04/08/gunnma_2/
第3回の様子:https://issueplusdesign.jp/climatechange/college/2023/04/08/gunnma_3/
今回はその第4回目で、最終日となります。今回は群馬県内の事業者・学生・活動家の皆さん約20名を対象に、それぞれの地域で脱炭素化を進めるための取り組みをデザインする手法である「DESIGN」を体験し、学んでいきました。
「脱炭素まちづくり DESIGN」とは?
「脱炭素まちづくりカレッジ」には、気候変動の基礎知識を身に付けるBASIC、体験を通じて脱炭素まちづくりに向けた対話と協働の重要性を体感するPLAY!、そして現実のまちづくりにおける取り組みを共創するDESIGNという3つのパートがあります。
DESIGNでは、参加者自身やまち全体でのCO2排出量を可視化して現状を把握すること(MY CO2)や、自身の行動を見直すこと(MY ACTION)、そして地域全体で取り組むプロジェクトを構想する(MY PROJECT)ことを目標に、それぞれの地域に合った取り組みをデザインしていきます。
「DESIGN」の詳細:
https://issueplusdesign.jp/climatechange/college/about/design/
DESIGNの実践に取り組む様子
DAY 4の様子
今回が4回目ということもあり、開始前から談笑が始まるなど、和やかな雰囲気で講座がスタートしました。第2回目ですでに「MY CO2」という個人の排出量の可視化は終わっているため、この日は脱炭素アクションをつくることに取り組みました。
「自転車の利用」、「ゴミの分別」といった具体的な対策方法が記されている「脱炭素アクションリスト」を手元に、参加者自身が取り組みたいことを書き出し、チーム内で共有しました。
対話を通じて、「自分にとってチャレンジだと思っていた取り組みをそう感じない人がいたり、感覚の違いがよく分かった」「子ども向けに実践するときはクイズ形式にするなど、工夫が必要」といった声が聞かれ、ファシリテータとして実践するためのノウハウ・知恵がこの場で生まれました。
その日のプログラムを終えると、いよいよ本プログラムの修了式です。群馬県庁のご担当者様より、受講生一人一人に修了証が手渡されました。
受け取った後、一人一人が今後の抱負を述べる中で「職場の同僚やお客さんに向けて実践したい」「群馬を脱炭素の先進県にしたい」といった声が聞かれ、取り組みに対する熱の高まりと広がりを肌で感じました。
修了式の様子:ひとりひとり、今後の活動や意気込みを話しました
終わりに
この修了式をもって、全4回の養成講座が終了しました。研修としては区切りがつきましたが、実はその翌日にファシリテータ主導でさっそくPLAY!体験会を実施するなど、動きが始まっています。
また、ファシリテータが参加するSNSグループで体験会の企画がいくつも立ち上がるなど、この研修を通じて「脱炭素」をキーワードにまちづくりをするコミュニティと活動が生まれつつあります。
研修開始から2か月余りという短期間ではありますが、脱炭素化を実現するための熱とつながりと知恵が生まれ、さっそく県内各地で種がまかれようとしています。
改めて、このような機会をご提供いただいた群馬県庁環境政策課さま、本記事をお読みいただき応援してくださっている皆さま、そして本事業に参加してファシリテータ資格を取得された群馬県内の皆さまに、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。
まだこの取り組みは緒に就いたばかりで、2030年に向けてやるべきことが山ほどあります。今後も群馬県内のファシリテータの活躍にご注目いただき、変わらぬご支援のほどお願い申し上げます。
文:大野友
皆さん、ありがとうございました!