開催の背景
5月27日開催の脱炭素まちづくりカレッジin福島に参加くださった中小企業家同友会いわき支部会員の方より「中小企業家同友会としての企画もいいんじゃないか」との助言もあり、中小企業家同友会いわき支部内で私が運営している研究グループ主催として開催することとしました。
福島県中小企業家同友会いわき支部に入会したのは震災後の2024年。最初にSDGsに触れたのはその直後の講演会でしたが、あまりピンと来ていませんでした。まさに他人事でした。
3年ほど前に同友会会員企業の経営者に勧められてSDGsカードゲームに参加、その後公認ファシリテーターの資格取得を通じて学んだことを会員企業と共有したり、自身の仕事にも反映できたらと考え同友会内に研究グループ設立を提案し認めていただきました。
2023年度は「SDGsカーボンニュートラル推進研究グループ」と名称を新たにして、SDGs+カーボーニュートラル+脱炭素の理解と企業経営との融合実現のため、学びの輪を広げる活動を行っております。
ゲームの様子
福島県開催第2弾です。
福島県中小企業家同友会いわき支部会員限定の企画として開催です。
少人数のため1人2役となりました。
反省点
- 1人2役のためアクション数が少なくなってしまい、参加者の方も「もっとしたいアクションがあったのに」とモヤモヤしていましたので、もう少しゲーム時間を長くとればよかったです。
- 開催日程についても多くの参加者が参加可能な日程や時間帯を詰められたらよかったです。
知識習得
脱炭素まちづくりに必要な地球温暖化・気候危機、緩和(削 減)・適応に必要な市民生活やまちづくりの対策に関する知識を学ぶ講義コンテンツです。
未来体験
行政、金融機関、民間企業などの地域プレイヤーとして、2030 年までに地域全体の温室効果ガス排出量の半減に向けて様々な プロジェクト実施にチャレンジするシミュレーションゲームです。
実践/
自分および自分達が暮らす地域の排出量を見える化し、「移動」「住居」「食」などの様々な領域での排出量を削減するためのプロジェクトを企画・具体化するデザインワークです。
マイCO2の発表
自身の排出量や特徴を知ることこと(=見える化)で、今後の行動変容の方向性が見えてきます。
多かった人、少なかった人、それぞれの理由や暮らし方などを意見交換しました。
マイCO2の見える化
地域のCO2の見える化
削減アイデアの意見交換
振り返り
- 最初は自分のことだけ考えて行動していたが、徐々に全体のこと、他のプレイヤーのことに気配りするようになった。
- プロジェクトの意味合いを考えることの大切さを実感できた。
- 一番最初に出したカードがトラップカードでとてもショックだった。
- プロジェクトの内容をよく考えないで動いていたことを改善すれば結果がもっと良くなると思った。
- 意味も分からないで行動してしまった結果、脱炭素に逆効果の動きをしてしまった。
- ゲームのように現実世界でももっと「見える化」をしていかないとならないと感じた。行政主導で是非実行してほしい。
- ゲームが進行していき皆が慣れていくと、資金やカードの融通し合う形ができあがってきた。
- 前提の大切さを実感。(教育や意識の共有化)
- 同時に各方面の方々や様々な部署の横断的な協業体制の構築を進めたい。
- 各ファクターの影響力(地域におけるプレゼンス)に応じて、効果的な動きを事前設定出来るようになれたら有効と思える。しかしゲームの学びという点からみれば最初からわかってやらないほうが深い学びになる。
- 現実世界においても都合の悪い数字も公開して、市民と共有する必要がある。
- 地元から買うことが脱炭素の効果につながることを知った。
第3弾は10/24会津美里町で開催します。
ファシリテーターより
全国における福島県のCO2排出量のランキング
いわき市の排出量について、他の自治体の状況について。
製造品出荷額の多い自治体、工業団地のある自治体は、このままだと温室効果ガス排出量と比例する関係にあります。
脱炭素化による経済と環境の好循環
脱炭素と経済成長の両立
新しいビジネスモデルが期待されますね。
あらためて脱炭素を進める自治体や企業においても「見える化」できるといいなと感じました。
いずれにせよ「数字で見える化すること」からですね。
これがとっても重要。。。
ファシリテーター紹介
大内政雄/行政書士/SDGsビジネスコンサルタント
福島県全域で、自治体・高校・NPO・企業・各種団体に対する、SDGs導入推進のコンサルティングやSDGsカードゲーム等のファシリテーターを行っている。
うつくしま地球温暖化防止活動推進員
中小企業119登録専門家/
開催概要
日 時 | 9/25月曜日 18時から20時30分
場 所 | 福島県中小企業家同友会いわき事務所
主 催 | 福島県中小企業家同友会いわき支部内 SDGs・カーボンニュートラル推進研究グループ(グループ長 大内政雄)