導入(開催背景)
今年度新たに入社した新入社員を対象に脱炭素まちづくりカレッジを使ったSDGs研修を実施しました。
前半で風水害24というプログラムを使った災害体験をもとに建設業のパーパスについて学びを得た後、地球温暖化に伴う自然災害の日常化や食糧不足といった気候危機シナリオを防ぐための行動や価値観、考え方を変容させるアプローチとして脱炭素まちづくりカレッジを実施しました。
ゲームの様子
1ターン目はルールを把握しながらの実施となりましたが、早い段階からプレイヤー同士の意見交換を行っている場面が多く見られました。
しかしながら、プレイヤーが一か所に集まってプロジェクトカードをもとに話し合ったにも関わらず、排出量を逆に増やしてしまうプロジェクトを実行してしまうという事態も巻き起こり、プレイヤー同士で相談や話し合いができていたとしても必ずしも正しい道にたどり着くことばかりではない、という気づきを得ていただきました。
振り返りの様子
ゲーム終了後は、グループに分かれての感想共有から、目の前のプロジェクトを実行するかどうかだけでなく、まち全体のメーターについて対話をすることの重要性にも気づきを得ていただけたようです。
最後に「マイCO2シミュレーター」を使って、自身の排出量の見える化し具体的なアクションを宣言してカレッジ終了となりました!
終わりに(ファシリテーターとしての感想)
今回のカレッジでは、残念ながら全体排出量も個人も目標も達成することはできませんでした。しかし、だからこそ目の前のプロジェクトだけでなく、まち全体を見ることや対話の重要性に気付いてもらえました。
新入社員の皆さんはこれから配属先での業務がスタートします。目の前の仕事をただこなすだけでなく、会社全体のことや地域にも目を向け行動できる人財に成長してほしいと思っています。
ファシリテーター紹介
洋谷友子(なだたに ゆうこ)
「楽しみながら学ぶ」をコンセプトに所属企業内を中心として体験会を実施しています。2022年2月より鳥取県より「とっとりSDGs伝道師」を拝命し、SDGsに関する講演やワークショップの派遣要請にも応じています。
開催概要
日時:2023年4月5日(水)13:15~17:10
会場:美保テクノス株式会社
定員:10名
内容:
1. 導入①:風水害24を用いた災害体験
2. 導入②:気候危機・脱炭素の基本知識
3. ゲームプレイ:カードゲーム型プログラム「脱炭素まちづくりPLAY!」による脱炭素まちづくりシミュレーション
4. ワークショップ:「マイCO2シミュレーター」を活用した個人の排出量可視化と対話
5. 振り返り
運営:洋谷友子