道草がなくなっています。子どもを狙った犯罪の増加と過熱する報道により大人は地域の安全性に疑心暗鬼になっています。「近道だけど通ってはいけない」と親や先生から注意されている道があるようです。また、女の子には登下校は危険すぎるという保護者の声も聞かれます。その対策として、GPS機能付き携帯電話、小学校内の防犯カメラなどがごく普通に普及しており、子どもは常に大人の監視下におかれています。帰り道に友だちと寄り道をしながらあてもなく遊んで帰る、子どものそんな姿が失われつつあるようです。そのためか、帰り道は単調で、「いつも同じでつまらない」という子どもの声もありました。