子どもたちの忙しさは予想をはるかに超えるものでした。習い事や塾の2つ3つ掛け持ちは当たり前です。それでも、子ども自身が楽しいのであれば、習い事ばかりの生活を一概にかわいそうだと言えない一方、やりたくないと思っている習い事の時間が多い実態も無視できません。習い事は技能の習熟を目的とし、塾は成績向上や受験対策を目的としています。生活の大半の時間が「〜のため」と理由づけされていて、それが短い時間単位で連なる毎日です。そのためか、ヒマになったら何をしていいのかわからず「ヒマだけどやりたいことがない」という声も聞こえてきました。子どもたちのタイムテーブルを見る限り、放課後に時間を忘れて暗くなるまで遊ぶというのはどうやら過去のことのようです。