「地域寺子屋」は、地域を挙げて実施する中学生の自主学習を支援する事業のことです。開始から２年目となる平成29年度は、市内10会場に指導場所を設置。主幹する市教育委員会や、元教師を含めた地域のサポーターのみなさまと協力しながら運営しています。
生徒たちは、学校の授業日のうち週２回、17時から20時までの希望する時間に参加が可能です。期末テストを前に真剣な表情で机へ向かうこともあれば、塾のない日の勉強場所として使っていることも。また、運営側と学校とが連携して時間調整や情報交換等を行っているため、生徒にとっては学校生活との連動性が高く利用しやすい状態になっていることでしょう。
こちらの元総社会場では、勉強に打ち込む部屋とリラックスする部屋とを分けて運用しており、特に後者では子どもたちと地域の大人との交流が生まれています。教員経験者や自治会長さん、周辺住民の方々、大学生など多様な地域ボランティアが参加してくださっているおかげで、子どもたちが一人で勉強に打ち込むだけでは学べないことや解消しないことも前に進められているはずです。学力に加えて、社会性や人間性も育んでいけたらいいですよね。仕事との両立の視点では、例えば夕食が出来上がる時間まで子どもたちにはここで過ごしてもらうという利用方法もいいと思います。
好評をいただいている事業ですので、市内全域での開設を目指してこれからも調整を続けていきたいです。