2012年頃から構想が始まり、2017年に完成した、太田美術館・図書館。市内には元々美術館がありませんでしたが、地元の方が気軽に足を運べるようにと美術館と図書館を併設し、アクセスのよい駅前に創設されました。市内には他に4か所図書館がありますが、他では取り扱いの少ないジャンルの本を中心に3万冊以上取り揃えています。
1階から3階まで美術館と図書館が螺旋状に入り組んだ個性的なデザインは2017年に建設部門でグッドデザイン賞を受賞しています。椅子もSUBARUのカーシートの技術を応用して作られ、細部に渡り太田市が“ものづくり”で栄えた街であることを感じられるようなデザインになっています。
子ども向けの絵本や児童書については、日本の絵本だけでなくJBBYという日本国際児童図書評議会に世界60カ国から１万冊以上のよりよい絵本を選定してもらいました。また、絵本コーナーにはイクメンやワーキングマザーの本などお父さんお母さんにも楽しんでもらえる様々な種類の本も揃っています。蓋付きであれば飲み物も持ち込み可能なので、ゆっくりと本を楽しむめることも本館の特徴です。
定期的におはなし会などのイベントを開催するなど、図書館が学びの場としてだけでなく家族の憩いの場にもなっています。これからも本が家族のコミュニケーションの時間になり、世代をこえて繋がりをもてるような機会を提供し続けていきたいと考えています。