知恵
『きょうあい子育てひろば』で育児を
学び・対話し、親の人生も豊かにする
『きょうあい子育てひろば』で
育児を学び・対話し、
親の人生も豊かにする
[ 知恵をひらめいた人 ]
共愛学園前橋国際大学
前田由美子さん
育児の専門家から子育てに関する知識を学び、ストレス・悩み・不安を解消する場『きょうあい子育てひろば』は今年で15年目になります。この講義を始めたのは母親が抱える悩みを様々な視点から捉え、その悩みの根源を母親自身がきちんと把握する必要があると考えたからでした。
講義では、当初から一貫していることがあります。それは、“親を大切にする”ということ。親も1人の人間であり、自分のための時間を持つことが大切だと考えているからです。なので、講義中は子どもを託児に預け、大人だけの時間でゆっくり考えます。講義内容は『子育ては誰がする?』など毎回テーマに沿って学習し、その後お茶を飲みながら意見交換をします。
自分の悩みを人に伝えるには、整理して言語化する必要があり、それは同時に今自分が置かれている状況を客観的に捉えることができます。また、同世代の子を持つ親同士だからこそ共通の悩みも多く、話し合うことで『悩んでいるのは自分だけではなかった』と孤独感から解放されます。実際に受講者の方から『お話を聞くと肩の力が抜け、子どもに優しくなれます』といった声も頂戴しています。
母であることが人生の全てはなく、母であることがアイデンティティのひとつだということを理解し、1人の人間としてより豊かで奥深い人生を歩んでほしいと思います。そういった心のゆとりが、よい親子関係や夫婦関係に結びついていくのだと思っています。
講義では、当初から一貫していることがあります。それは、“親を大切にする”ということ。親も1人の人間であり、自分のための時間を持つことが大切だと考えているからです。なので、講義中は子どもを託児に預け、大人だけの時間でゆっくり考えます。講義内容は『子育ては誰がする?』など毎回テーマに沿って学習し、その後お茶を飲みながら意見交換をします。
自分の悩みを人に伝えるには、整理して言語化する必要があり、それは同時に今自分が置かれている状況を客観的に捉えることができます。また、同世代の子を持つ親同士だからこそ共通の悩みも多く、話し合うことで『悩んでいるのは自分だけではなかった』と孤独感から解放されます。実際に受講者の方から『お話を聞くと肩の力が抜け、子どもに優しくなれます』といった声も頂戴しています。
母であることが人生の全てはなく、母であることがアイデンティティのひとつだということを理解し、1人の人間としてより豊かで奥深い人生を歩んでほしいと思います。そういった心のゆとりが、よい親子関係や夫婦関係に結びついていくのだと思っています。
共愛学園前橋国際大学 前田由美子さん
共愛学園前橋国際大学 地域共生研究センター研究員。専門はジェンダー論、子育て支援論、社会教育学など。大学の他、前橋市「えいめい・きょうあい子育てひろば」、渋川市でも「しぶかわ子育てひろば」(連続講座)を2009年から開催し、地域の子育てを支援している。ここ数年は父親も子育てを楽しみ、子どものためにできることを学ぶ「お父さんの子育て応援講座」も行政機関や民間団体主催で行っている。
ライター
小倉 詩織
Shiori Ogura
市民ライター