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知恵

子どもの話を
職場のみんなに話してみよう
子どもの話を
職場のみんなに話してみよう

[ 知恵をひらめいた人 ]

東和銀行執行役員
伏嶋 登志子さん

私には4人の息子がいて、今でいう大家族でした。元気の良い息子達でしたので、職場に学校から電話がかかってくることがときどきありました。

ある時、息子の担任の先生から電話が…。息子が学校でガラスを誤って割ってしまった、とのこと。これは、今すぐ学校に謝りに行かなければならない事態です。これだけではありません。他にも、子どもが急に熱を出したり、学校で怪我をしたり、子どものことで、今すぐに会社を抜けなければならならないことが、結構ありましたね。そんな時、どう上司に切り出そうか…。やはり、そこは隠さずにきちんと事情を伝えることが大切であり、適当に見繕って理由をつけることは止めよう。そして「すみません。子どもが学校でガラスを割ってしまって、心配なのですぐに学校に行きたいのですが・・」と。職場のみんなに真相を知ってもらうことで、「その後、怪我はなかった?」「お子さんについていなくても大丈夫?」と周りが協力してくれます。

会社の上司や同僚が、自分と同じくらい息子のことを理解しているという関係になれば、遅刻や早退、休暇も取りやすくなる。もちろん、仕事は一生懸命しますよ!いつも遠慮ばかりして自分で会社に居づらい環境を作るのではなく、ありのままを知ってもらっている方が、きっと会社の環境も人間関係も良くなります。はじめは、言いづらいかもしれませんが、勇気を出して子どものことを会社の人と共有してみましょう。

東和銀行執行役員 伏嶋 登志子

東和銀行常務執行役員 伏嶋登志子
利根郡昭和村出身。利根商業高校卒業後、東和銀行(旧大生相互銀行)入行。息子4人を育てながら係長、課長に昇進し、仕事と家庭を両立。職員研修所調査役、本店営業部次長、大胡支店長を経て、2017年常務執行役員となり現在に至る。仕事と子育ての両立支援に積極的な当銀行内では、「明るく楽しく仕事をしよう」をモットーに掲げるとともに、男女共同参画推進委員会を立ち上げ、働きがいのある職場づくりと女性活躍促進を図る。

ライター

稲垣美帆

Miho Inagaki

ライター 兼 ディレクター