「あーつひろば」は、アーツ前橋が親子を対象に実施するアートの体験プログラムです。開館したばかりの美術館を知ってもらい、子どものうちからアートに関わるきっかけになればという思いから、平成26年度より事業を開始しました（2018年2月取材時点）。

主な企画の一つ「ウマくなくてもいいスタジオ」では、紙、布、文房具など色々な材料や道具を使って自由に工作をしてもらいます。特に手本はなく、子どもたちは思い思いに真剣に切ったり貼ったりし始めます。また「こどもアート探検」では、建物の中や展覧会を回りながら感じたことを子どもたちに話し合ってもらいます。どこの美術館にも大体「しゃべるな・さわるな・はしるな」という３つの掟がありますが、当館あるいはこの企画においては、作品を大切にするということさえ守ってもらえれば大丈夫。こうした企画を通してつくられた楽しい思い出が幼少期の記憶の中に残り、彼らが大人になった時には、旅先の選択肢に美術館やアートが入ったり、里帰りの時にふとここへ立ち寄ってくれたら…と想像するだけで胸が躍ります。

この企画は子どもたちにとって、自立性や感じる力が育まれる場になっていることと思います。また、参加している親同士の横のつながりが生まれたり、子どもと一緒に工作に挑戦してみたりすることで、リフレッシュにもなるでしょう。是非「あーつひろば」へ親子でお越しください！