認知症世界の
旅へ
認知症世界の歩き方
STORY 2

ホワイトアウト渓谷

霧に消える絶景を
脳裏に焼き付けられるか!

認知症世界。この世界には、深い霧と吹雪が、視界とともにその記憶まで真っ白に消し去ってしまう、幻の渓谷があるのです。

旅の最初に行き着いたところ、そこは世界遺産・ホワイトアウト渓谷。晴れた日には、季節折々の絶景が広がります。しかし、この地の天候は不安定です。ひとたび天気が崩れれば、あっという間に濃い霧がかかり、横殴りの雪が吹き荒れ、目の前が真っ白に染まります。それと同時に、目に焼き付けたはずの絶景の記憶も、跡形もなく消え去ってしまうというのです。……それが、この地が人々に「幻の渓谷」と呼ばれる理由なのです。

心身機能障害

「ホワイトアウト渓谷」に直面する背景には、
以下2つの認知症に伴う心身機能の障害が考えられます。

  • 見聞きしたこと・考えたことが瞬時に記憶から消え去る
  • 目に見えないものを頭の中で想像できない