脱炭素まちづくりカレッジin 山梨を開催!@山梨県甲府市

脱炭素まちづくりカレッジin 山梨を開催!@山梨県甲府市

はじめに

2023年12月3日、山梨県甲府市にある「山梨県立図書館」にて、「脱炭素まちづくりカレッジ in 山梨」を開催いたしました。

本カレッジはissue+designの主催で、山梨県内外で精力的に活動をされ、各種プロジェクトでもお世話になっているみのPこと田中 実さんにメインファシリテーターを務めていただきました。

 

ゲームの様子

アイスブレイクを経て、会場内で活発に声をかけあう空気がゲーム開始直後から出来上がっており、会場のあちこちで「エネルギーを上げたいね」「コミュニティを高めるためにどんなプロジェクトができるだろう?」お互いのカードを見合いながら、密なコミュニケーションが生まれていました。
どんどんとプロジェクトが実行される中「思っていたリターン(お金)がなかった。どんなプロジェクトをやったらお金稼げるの?」という声も。

1ターンを終えて、振り返りの時間には、まちの概況を全員で確認しながら、まちと自身が置かれた状況を確認し、次のターンでどう行動するべきか?も考えます。

2ターン目に入り、より活発な声の掛け合い、プロジェクトやパートナーを必要な人につなぐ動きが見られました。時折、一見良さそうに見えるけど実は排出量を増やすトラッププロジェクトも実施され、誰かがこのカードをやろう!と思ったときに近くのプレイヤーとカードをよく眺め、「そのプロジェクトより、こっちのプロジェクトの方が半減に寄与しそう」といったやりとりも聞こえ始めました。

3ターン目。
なかなか再生エネルギーの普及やコミュニティの醸成が進まず苦労していた前半2ターンの努力が実り、少しずつメーターが高まり始めました。
まちにはコミュニティの熱が高まると実施可能なプロジェクトも多くあり、「メーターが40になった!これであのプロジェクトできるね!」など、これまでお互いに共有していた情報が活き始め、プロジェクト実施数が一気に増えていきました。

そして最終ターン。
少しずつ再エネやコミュニティの高まりを感じ、事業継続によって少しずつ収入も増え、できることは増えてきた。だがしかし、最後に半減を達成できるまで、残された時間は少ない・・!という状況の中、互いに声を掛け合い、最後の一秒まで余すことなくプロジェクトをやりきりました。

 

振り返りの様子

最終ターンには多くのスペシャルカードが実施され、再エネやコミュニティも60を超えることができました。これは、なかなかの成績なのでは・・!?
結果として、惜しくも半減には届きませんが、「もう少し時間があったらきっと実現できたのに!」と、半減までの道のりは見えたゲーム終了でした。

 

 

ゲームの終了後、休憩を挟むも熱は冷めやらず、活発な意見交換が行われ、

  • コミュニティのメーターが上がらないとできないプロジェクトも多かった。実際に、個人でできることは限られているので、いかにコミュニティとして気運を高めていくか、を考えさせられた
  • トラップカードについて、よく説明を読んでもトラップだとわからないものもあった。ゲームに参加するだけでなく、知識を身につけることも大切だと思った
  • もう少し、と希望は見えたが時間オーバーになってしまった。2030年まで6年は短い、あっという間。なんとなく行動を始めるのではなく、何をするかを考えて取り組む、社会を見渡す必要があると知った
  • それぞれの立場で自分第一から始まった。このまちをどうしていくのか、どんな状態なのか?全体としての知識共有などができていないままだとバラバラにしか動けない。対話と協働の必要性を実感した

といった感想が聞かれました。

 

終わりに

脱炭素まちづくりカレッジのエッセンスをお伝えする、2.5時間の体験会。
今日のイベントでは、学校で教壇に立たれている参加者も多く、生徒たちにいかに伝えられるか?という議論もなされていました。
また、環境問題への関心が強く、ユースの全国団体にも所属している現役高校生の参加もあり、その思いの強さに同席した大人の方が背筋が伸びる場面もあり、「ぜひこのプログラムを共催しましょう!」という声も生まれ、地域での次のアクションにつながっていく未来が感じられる嬉しい体験会となりました。

事務局では、これからも全国各地、様々な機会で皆様とプログラムを実施していきたいと考えています。ご関心のある方はぜひ一度事務局までお問合せください。

最後になりましたが、山梨の地での開催を実現してくださったみのPさんありがとうございました!

issue+design 佐藤

ファシリテーター紹介

協力ファシリテーター:田中 実

人口1万5千人足らずの山梨県富士川町在住。神奈川・山梨の公立高校に国語科教師として38年間勤務後退職。「学校にはファシリテーターが必要」という思いを強くし、SDGsがその切り口になると2030 SDGs、SDGs de 地方創生、SDGs de 未来構想などの公認ファシリテーター資格を取得。
LSP(LEGO® SERIOUS PLAY®)、ABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ®︎)、Points of You®︎などと組み合わせ「生徒・先生を幸せにする」ミッションに取り組んでいる。
趣味のランニングでは、野辺山ウルトラマラソン100㎞を10回完走したデカフォレストの称号を持ち、小江戸大江戸200kも2回走破。今年3月に膝半月板損傷から復活の大江戸115㎞を完走。好きな音楽はback number。好きな言葉は「塞翁が馬」。山梨学院大学・山梨県立青洲高等学校非常勤講師。

 

開催概要

日 時|2023年12月3日(日)14:00〜16:30
会 場|山梨県立図書館交流ルーム101
人 数|7名
内 容|脱炭素まちづくりカレッジ
主 催|issue+design