導入(開催背景)
2023年3月13日、沖縄県にある沖縄科学技術大学院大学(通称OIST)にて、「脱炭素まちづくりカレッジin沖縄at沖縄科学技術大学院大学」を開催いたしました。本カレッジは、OISTとissue+designの共催として開催しました。
毎年春に、OISTで行われる大学生・大学院生向けの科学ワークショップ【Science Challenge 2023】の参加者のアイスブレーキングゲームとして、脱炭素まちづくりPLAY!を実施しました。日本国内からOISTに集ってくる参加者同士のボンディングを強めるために、学びながら仲間意識を高める!ということで、今回のゲームの実施となりました。
PLAY!の様子
OISTのワークショッププログラムの一環としての開催であったため、今回は「脱炭素まちづくりPLAY!」ショートプログラムでの開催となりました。Science Challengeは、全て英語で行われるワークショップであることから、「脱炭素まちづくりPLAY!」も全て英語に切り替えて行いました。森さんによる気候危機・脱炭素の基礎知識のレクチャーを行ったあと、実際のゲームに入りました。
ゲーム開始の段階では、普段の生活とはかけ離れたお金のやりとりや、カードの譲渡・交換交渉の理解に苦しんでいた一面もありました。しかしターンが進むにつれて、他のプレーヤーとのやり取りが活発になり、個人目標や全体目標の達成に向けてゲーム進行が盛んになっていきました。
振り返りの様子
各ターンのリザルト発表の度に息をのむ学生たちの様子がとても印象的でした。4ターン終了時の排出量は、「6〇」と、ゲームの最終目標である「地域の排出量を半減させる」には残念ながら及びませんでしたが、結果をみた学生らは、若干落胆の様子をみせたのも束の間、グッジョブ!とお互いにハイファイブ!!をかわしてゲーム終了となりました。
このゲームに参加することで、「自分の資産は自分で守る!」という将来の経済観念を正しく持つことを認識した学生がいたり、普段のライフスタイルを振り返りながら、自身のこれからの研究活動において、気候変動を研究課題としてさらに追及していたい等、学生らしい様々な感想が出てきました。
国際色豊かな面々と互いに協力しあい、ゲーム内の様々なプロジェクトを実施することで交流が増え、協働することの大切さも併せて学ぶことができました。
終わりに(ファシリテーターとしての感想)
昨年12月に脱炭素まちづくりPLAY!の公認ファシリテーターになり、やっと3月にファシリテーターとしてのデビューを果たすことができました。
右も左もわからないという文字通りの状況ではありましたが、手厚い運営のサポートを頂きつつ、ファシリテーター自身も学びながらのゲーム実施となりました。
みなさんと共に協働してプロジェクトを実施し、よりよい街づくりを行っていくというのは、日本だけにかかわらず世界共通のことであると再認識しました。このゲームが、日本だけにとどまらず世界に羽ばたくゲームになりうる!とワクワクしております。
みなさんの意識と努力次第で、世界はきっと住みよい環境になりえるはず!このゲームを活用しながら、微力ではございますが、今後も精進して参ります。
ファシリテーター紹介
ミラーメリア
【主な活動】
沖縄科学技術大学院大学において、中学・SSH指定校高校生向けの、科学教育アウトリーチプログラムの企画・運営を行っています。
中高生の将来の進路選択の幅を広げるお手伝いをしております。
【ファシリテーターになったきっかけ】
これまで数多くの科学教育アウトリーチプログラムを企画・実施してきました。SDG’sが世の中に広まりつつある中で、参加者の皆さんによりサイエンスとSDG’sとの繋がりを知って頂くためにはどうしたいのだろう?
それを解決する方法の一つとして、【脱炭素まちづくりカレッジ】のファシリテーターになろう!と思ったのがきっかけです。
ローカルな視点に目を向けながら、最終目標はグローバルな視野で事象を見て、より良い環境の中で生きていく策を、若い世代の人々と話し合いたい。彼らになるべく住みよい環境をバトンタッチしていけるよう、【脱炭素まちづくりカレッジ】を活用していきたいと思います。
【プロフィール】
沖縄科学技術大学院大学・科学教育アウトリーチチームリーダー
開催概要
日時:2023年3月13日(月)17:00~19:15
会場:沖縄科学技術大学院大学 沖縄県恩納村谷茶1919-1
定員:30名
内容:
1.導入:気候危機・脱炭素の基本知識
2.ゲームプレイ:カードゲーム型プログラム「脱炭素まちづくりPLAY!」による脱炭素まちづくりシミュレーション
3.まとめ
主催 沖縄科学技術大学院大学
共催 issue+design
運営 ミラーメリア(沖縄科学技術大学院大学)
森雅貴(issue+design)