地方銀行の新入社員向け環境SDGs研修 @ 株式会社群馬銀行

地方銀行の新入社員向け環境SDGs研修 @ 株式会社群馬銀行

20221228日、株式会社群馬銀行の次年度入社を予定している新卒社員を対象に、脱炭素まちづくりカレッジを開催しました。年の瀬のお忙しい中、60名以上の内定者の皆さんにお集まりいただき、脱炭素の取り組みについて学ぶ機会となりました。

 今回のワークショップについて

内定者研修としてご依頼いただき、実現した今回のワークショップ。ご相談を頂いた群馬銀行の方は脱炭素まちづくりカレッジのファシリテータ資格もお持ちで、県内さまざまな場で活躍されています。参加した内定者の多くは20代前半であり、今後数十年は脱炭素という大きな潮流の中でキャリアを築くことになります。金融の世界においてもESG投資など、新たな流れが生まれています。そうした背景をもとに、脱炭素の理解を深めつつ対話と協働というマインドセットの大切さを体感していただくため、今回の場を持つこととなりました。

今回は3時間の枠で講義、ゲーム体験、振り返りを実施しました。互いに内定者とはいえ、顔を合わせるのはその時まだ数回程度。少し緊張した面持ちで始まった場でしたが、冒頭の自己紹介で少し皆さんの緊張が解け、また講義で脱炭素に関する講義が始まると熱心にメモを取っていただくなど、真剣に聞き入る様子が印象的でした。

今回のカレッジ開催をサポートしていただいた県内ファシリテータの皆さん

ゲーム体験

ゲーム体験は2つの会場に分かれて(群馬県の山にちなんだ)「アカギ村」と「ハルナタウン」という2つのまちを設け、同時に実施しました。ゲームが始まると、さっそくプロジェクトを実施するための列ができ、会場のいろいろなところで「〇〇のカードが必要です!」といった声がけも自発的に始まりました。しかし、プロジェクトの中には脱炭素に寄与しないばかりか悪化させてしまうものがあり、前半はなかなか思うようにまち全体のゴール達成に近づきません。対話と協働に加えて、「何を為すべきか」も重要な視点だということに気づき、後半は両会場とも一気に脱炭素化が進みました。

振り返り

ゲーム体験後はまた1つの会場に集まり、振り返りを行いました。「どんなプロジェクトでも1人で完結させることが難しいと分かった」「学んだ脱炭素の知識を4月からの仕事に活かしていきたい」といった声が聞かれ、実社会のしくみや成り立ちについても理解が深まった様子です。中には同じグループ内で連絡先を共有してさっそく交流を始めるなど、対話と協働に踏み出す様子も見られました。このように、脱炭素をきっかけに相互理解が進む点もこの取り組みの強みです。

 

終わりに

今回の研修の参加者は、4月からいよいよ銀行業務を始めることになります。3時間という短い時間ではありましたが、対話と協働をはじめとする脱炭素まちづくりのエッセンスや、講義で得た知識をもとにぜひご活躍されることを祈念しています。最後になりますが、今回の研修を設定してくださった群馬銀行・佐藤さん、ならびに同社関係者の皆さまにこの場を借りて御礼申し上げます。

 

ファシリテータ紹介

大野 友(おおのゆう)

NPO法人イシュープラスデザインのメンバーとして、脱炭素まちづくりの取り組みを主に群馬県内で推進しています。また慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科の博士課程で「データ×地域資源の可視化と最適配置」をテーマに研究も行っており、市民参加型の課題解決方法をつくる研究者として活動しています。

 

【開催概要】

日 時|2022月12月28日(水)13:00〜16:00
会 場|群馬銀行 研修所
内 容|

導入①:イントロダクション、アイスブレイク
導入②:気候危機・脱炭素の基本知識
ゲーム体験:脱炭素まちづくりPLAY
振り返り:ゲーム体験を通じて得た気づき、学びを言語化する

依 頼|株式会社 群馬銀行