子どもたちへの脱炭素まちづくりカレッジ
2022年9月27日、鳥取県内の小学4年生、29名へ脱炭素まちづくりカレッジを実施しました。総合的学習の時間にゴミ・水の問題を学んでいる生徒たち。本カレッジは、今後はゴミ・水の問題にSDGsを絡めて学びたい、という小学校からの依頼を鳥取県が受け、とっとりSDGs伝道師の派遣業務として開催に至りました。
気候危機の現実を学ぶ子どもたち
今回は授業2コマ分(1.5時間)という短い時間でしたが、SDGsの学びに加え気候危機・脱炭素の基礎知識の学習を行いました。日本は人口減少が進む小さな国にもかかわらず、温室効果ガスの排出量やフードマイレージ、フードロス排出量など、地球に与えている環境負荷が大きいこと。そして、それは気候危機として私たちの暮らしにも影響を及ぼしていること。数多くの“現実”を真剣なまなざしで学ぶ生徒たちが印象的でした。
1.5℃目標が達席できなかったその先の未来・・・
基礎知識の習得後は「脱炭素まちづくりPLAY!」の映像を用いた未来体験を行いました。臨場感たっぷりの映像を食い入るように見つめる生徒たち。“気候危機”という社会課題がジブンゴトに代わる瞬間でした。その後のワークショップでは「未来ソウゾウワーク」と題し、未来体験の感想をベースに、どんな未来にしたいか、そのために何ができるか、を考えてもらいました。
生徒たちの発表(一部)
・自分が知らない間に世界が悪くなっていくのは嫌だと思った。
・水道をひねれば水が出てくる、そんな当たり前が当たり前じゃなくなるのは嫌だと思った。
・自然を守るためにゴミを減らしたり、水を大切にしたい。
・たまに食べ残してしまうことがあるので、食べ物を大切にしたい。
終わりに
今回、小学4年生向けの気候危機・脱炭素の基礎知識の導入ということでクイズや問いかけを交えたものにアレンジしました。“脱炭素まちづくり“というともすれば大人でも難しいテーマですが、しっかりと現実を直視したうえで未来を想像し、よりよい未来の創造に向けた取り組みも聞かせてくれました。
今後は具体的な実践活動の計画も練っていかれるとのこと。今回、教室には鳥取県庁の方も視察にこられており、次なる展開にも期待できそうです。
ファシリテーター紹介
洋谷友子(なだたに ゆうこ)
「楽しみながら学ぶ」をコンセプトに所属企業内を中心として体験会を実施しています。2022年2月より鳥取県より「とっとりSDGs伝道師」を拝命し、SDGsに関する講演やワークショップの派遣要請にも応じています。
開催概要
日 時|2022年9月27日(火)10:50〜12:20
会 場|鳥取県立大山西小学校(オンライン講座)
生 徒|29名
内 容|
- 導入①:SDGsってなんだろう
- 導入②:世界と日本の事例紹介
- 気候危機・脱炭素の基本知識
- 「脱炭素まちづくりPLAY!」の映像を用いた未来体験
- ワークショップ(未来ソウゾウワーク)
依 頼|鳥取県立大山西小学校
本件に関する問い合わせ:ngnyk0614@gmail.com