室内でも、公園でも、電車の中でも、ゲーム機に向かっている子どもを最近よく見かけます。テレビゲーム、カードゲームなどには必ずルールがあります。基本的に組み込まれたシステム以外のことはできません。子どもたちの手元には常に高度な遊び道具があり、「何もない時間」を楽しめなくなっているようです。大人が作った道具で貴重な遊び時間を過ごす日々を送っていると、遊びを創り出す楽しさや喜びを知ることができません。本来、子どもは何もなけれ自分で工夫し始めます。大人が必要以上に遊ぶ道具や環境を丁寧にあつらえ過ぎてしまっているのかもしれません。