認知症世界の歩き方
STORY 6

サッカク砂漠

ぐね〜りくらくら!
びっくりラビリンス!

認知症世界。この世界には、足元が蜃気楼のように揺れたり、色や形が変幻自在の巨大サボテンが突然行く手をはばんだりする、砂漠の迷宮があるのです。

これまで何人もの冒険家が砂漠の横断に挑んできましたが、遭難者は数知れず……。
この砂漠は、歩みを進めれば進めるほど、想定外の景色に出くわします。吸い込まれそうなほど真っ暗で深い谷や、灼熱の荒野に浮かぶ大きな水溜り。川が流れるはずも、雨が降るはずもないこの土地に、なぜ? ……不思議なことに、どんな地理学者が調べてみても、その謎は解けません。ここを旅するだれもが、次に何が起こるのかわからない恐怖で身体が固まり、立ちすくんでしまうのです。

心身機能障害

「サッカク砂漠」に直面する背景には、
以下2つの認知症に伴う心身機能の障害が考えられます。

  • 形や大きさを正しく認識できない
  • 細かい色の差異を識別できない