気候危機+DESIGN

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イントロダクション

気候危機の必須知識11

2022.05.08

本連載では、気候危機という問題に対して、皆さん誰もが知っておくべき11の基礎知識を紹介していきます。

この問題は、地球環境、気候、生物、経済、エネルギー、産業構造、技術、国際関係などなど、多くの領域を横断し、複雑で理解が困難です。しかし、この11の基礎知識を知っていただくだけで、この問題全体への理解が格段に進むことでしょう。

なお、このプロジェクトのタイトルでも用いている「気候危機」という言葉とともに、「地球温暖化」「気候変動」という言葉をよく耳にすることでしょう。この3つの言葉が併存していることが、少し混乱を呼ぶ原因の一つでもあるため、最初に言葉の定義することから、本連載をスタートします。

地球温暖化 global warming

地球の平均気温が長期的に上昇することを意味する言葉です。人間の存在とは関係なく、地球はその誕生依頼、寒冷期と温暖期を繰り返しており、自然変動による温暖化も存在します。しかし、20世紀半ば以降の温暖化は、自然変動では説明できず、人間の活動から生じた温室効果ガスが原因と考えられます。また、過去の自然変動による温暖化と比べて、その速度が急激に起こっていることが問題となっています。

気候変動 climate change

地球温暖化による気温上昇とその気温上昇の影響で生じた地球上の気候(熱、風、雨、雪、雷等)の変化を意味する言葉です。「地球温暖化」が気温上昇を意味するのに対して、「気候変動」は気温上昇に加えて、その影響で生じた気候の変動・変化までを意味する、より広い概念の言葉です。

気候危機 climate crisis

2019年に英ガーディアン紙が「climate change(気候変動)」ではなく、「climate emergency, crisis or breakdown”(気候非常事態・危機・崩壊)」を使うと発表したことをきっかけに広がった言葉です。地球が「暖かくなり」、気候が「変わっている」のだけではなく、人類の「危機」であることを、より明確に伝えるために生まれた言葉です。近年意識的に使われています。日本でも、2020年6月に環境省が気候危機を宣言し、2020年版環境白書で初めて、「気候危機」という言葉が登場しました。

本ウエブサイト内でもこの3つの言葉は以下の通り、伝えたい内容に応じて使い分けていきます。

 

地球温暖化 = 気温が上昇し、地球が暖かくなっている。
気候変動 = 温暖化の結果、気候が変動している。
気候危機 = 温暖化と気候変動の結果、人類が危機に陥っている

 

次回以降からは、次の11の基礎知識を順次紹介していきます。

1. 地球の気温は過去100年換算で0.74℃、日本は1.24℃上昇している

2. 気候変動の原因は人間が排出する過剰な温室効果ガス

3. 豪雨、猛暑日増、降雨や積雪減など、世界と日本各地の気候に影響

4. 海面上昇、生物の生息域変化、森林火災など、自然環境への影響大

5. 食・健康・文化・経済・災害等、人間社会への影響大

6. 気候変動対策は、緩和と適応の2つ。適応を忘れずに

7. 2100年までの気温上昇1.5度以内が世界共通目標

8. 1.5℃達成には、排出量を2030年半減、2050年ゼロが必須

9. 日本排出量は世界5位。大きな責任

10. 世界各国が削減目標を設定。日本は2030年46%削減が目標

11. 6割を占める市民生活関連。1人年間7100kg排出

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