地域のサロンでワークショップを開催しました!@相模原市寸沢嵐自治会館

地域のサロンでワークショップを開催しました!@相模原市寸沢嵐自治会館

サロンの代表者の相談から(導入・開催背景)

相模湖地域のとあるサロンの代表の方から、4月のサロン活動の際に認知症に関する話をしてほしいとご相談があり、認知症世界の歩き方実践ワークショップを提案。承諾を頂けたので開催することができました。

 

カードが生み出す積極性(ワークショップの様子)

相模湖地域は高齢化率40%超の地域。この日のサロンの参加者の平均年齢は75.8歳という状況。「意図がうまく伝わらず、グループワークで意見が出ない可能性もあるのではないか。頑張ってサポートしよう」と思って望んでいました。

しかし実際は、ご高齢の皆さまもカードを手に取りながら積極的に意見を述べて下さっている光景がありました。同サロンの活動メンバーの皆さまの協力も大きかったです。

 

「自分の将来の光が明るいような気がした」(参加者の様子・感想)

ストーリー動画では笑い声や「あらら~」といった声が聞こえ、楽しんでおられる様子が見られました。

開催後のアンケート(回収率86%)では「とてもよかった」が77%、「少しよかった」が23%となっており、92%の方が「とても分かりやすかった」と回答されています。

自由記載欄に「自分の将来の光が明るいような気がした」と書いておられた方も。代表の方からは「とてもよかった。またワークショップを開催する機会を作りたい」とお声かけ頂きました。

 

ワークショップが地域に根付いてくれることを期待(ファシリテーターとしての感想)

公認ファシリテーターとなってから地域の住民の方を対象としてワークショップを行ったのは初めてでした。

「80代の方がワークショップを体験し、どう思われるだろうか?」という心配をしていましたが、いざグループワークが始まるとそこには自由な発想で自分の意見を話し合う皆様の姿がありました。

このグループワークは認知症について気軽に話す場を作ってくれる力があると感じます。また繰り返し学ぶという姿勢も作りやすいのがこのワークショップの利点だと思います。今後も地域でワークショップを開催し、地域に根付いてくれることを期待します。

 

ファシリテーター紹介

名前:齋藤 純一
所属:相模湖地域包括支援センター (看護師・認知症地域支援推進員)
プロフィール:訪問看護師の経験を経て、2021年に地域包括支援センターへ入職。同年より認知症地域支援推進員としての役割を担っている。

認知症になっても暮らしやすい社会を目指し、現在は地域の方々へ向けて、認知症の普及・啓発活動を中心に日々業務にあたっている。

看護師の他に、コーヒーマイスターの資格を持っており、趣味はコーヒーを淹れること・ギター・将棋。自分が淹れたコーヒーを誰かに飲んでもらうことが喜びのため、いつか地域で認知症カフェを開催し、ただひたすらコーヒーを淹れて、参加者の方が笑顔になってくれる場面を夢見ている。

 

開催概要

日時:令和6年4月11日 10時~11時
会場:寸沢嵐自治会館
定員:15名
内容:60分ショートプログラム
(活用したストーリー:アルキタイヒルズ・七変化温泉・カイケイの壁)
(活用したダイアログケース:ご飯が炊けない?!謎)
(活用したデザインワークシート:寝室)
主催・運営:相模湖地域包括支援センター 齋藤