開催のキッカケは図書室スタッフ様から!(導入・開催背景)
認知症地域支援推進員として、地域での認知症への正しい理解の普及・啓発に取り組んで3年弱。令和4年から、公民館図書室スタッフの皆様と協働し、アルツハイマー月間に、図書室へ認知症特設コーナーを設置していただいていました。
図書室のスタッフ様から、業務の中で「この方は認知症の方ではないか?」と感じる方が来館されることがあり、対応に困ったことがあった。認知症のことを知りたいので勉強会をしてもらいたい、という希望を頂き、認知症世界の歩き方実践ワークショップを提案しました。
はじめてのワークショップはしどろもどろ…(ワークショップの様子)
これまで認知症サポーター養成講座を何度も開催してきましたが、資料などは基本的に自分で作成し、講話の内容も自分で構成を考えていました。
事前に何度もシミュレーションは重ねていましたが、はじめてのワークショップのため、途中から思っていたようにお話しできず…ついつい色々話し過ぎてしまい、予定時間をオーバーしてしまいました…
グループワークは活発!(参加者の様子・感想)
ダイアロググループワークの進行をどうすべきか、悩んでいました。カードを広げ、最初はなかなか発言がなく、どうアプローチすればよいか悩みましたが、ある一人の方が意見を述べて下さったことをきっかけに、次々と発言をして頂けるように!
何が正解、と決めるのではなく、自由に意見を述べていただくことで、新たな発見があることもありますし、何よりその方が参加者の方は楽しめるのだなと感じました。ファシリテーターが話しすぎず、参加者の方に場を委ねることが大切だと反省しています。
終わりに(ファシリテーターとしての感想)
12月に公認ファシリテーターの資格を取得し、準備期間は1か月ほど。まだワークショップに慣れていないことで、思い描いていたようなワークショップを行うことはできませんでした。
しかし、これまで取り組んでいた認知症サポーター養成講座とは全く異なるアプローチで、楽しく認知症のことを学べるツールとして、「認知症世界の歩き方」が有効であるということは改めて実感しました。
今後もワークショップを積極的に開催していき、新しい認知症観を世に広めていけるよう、頑張っていけたらと考えています。(今回は進行に必死で開催の様子の写真を撮り忘れてしまいました…)
ファシリテーター紹介
名前:齋藤 純一
所属:相模湖地域包括支援センター (看護師・認知症地域支援推進員)
プロフィール:訪問看護師の経験を経て、2021年に地域包括支援センターへ入職。同年より認知症地域支援推進員としての役割を担っている。
認知症になっても暮らしやすい社会を目指し、現在は地域の方々へ向けて、認知症の普及・啓発活動を中心に日々業務にあたっている。看護師の他に、コーヒーマイスターの資格を持っており、趣味はコーヒーを淹れること・ギター・将棋。
自分が淹れたコーヒーを誰かに飲んでもらうことが喜びのため、いつか地域で認知症カフェを開催し、ただひたすらコーヒーを淹れて、参加者の方が笑顔になってくれる場面を夢見ている。
開催概要
日時:令和6年2月8日 10時~11時
会場:相模湖公民館図書室
定員:5名
内容:60分ショートプログラム
(活用したストーリー:ミステリーバス・サッカク砂漠・アレソーレ飯店)
(活用したダイアログケース:電車から降りられない?!謎)
(活用したデザインワークシート:駅)
主催・運営:相模湖地域包括支援センター 齋藤