はじめに
2023年9月30日(土)全日本民主医療機関連合会様の「第10回認知症懇話会」にて、認知症世界の歩き方について、スタッフの佐藤がオンラインで講演をさせていただきました。
300名を超える方にご参加いただき、認知症のある方が日常生活で体験される出来事のストーリー、認知症のある方と関わるための対話(ダイアログ)とデザインという考え方について、途中参加者の皆様にもお知恵をいただくケーススタディも交えて、120分の講演。講演後の質疑応答も30分に及び次々とご質問・ご意見をいただき、参加された皆様の関心・熱量の高さにありがたい気持ちでいっぱいになりました。
事例について知恵を出し合うケーススタディ
講演の中で、「朝早くから一人で出かけてしまい、帰り道がわからなくなってしまう方」の事例について、どんな対応が可能かアイデアを考えていただく時間がありました。
参加者の方からは
- 地域の方に顔なじみになってもらう
- 本人の歩く動線に、気軽に声をかけてくれる人・環境をつくる
- (過去していた仕事が気になって出かけてしまうなら)家の中に仕事スペースを作ってみる
- 買い物があるから私も出かけるわと付き添い、自分自身の気分転換にもする
- 新たに本人のやりがいとなるようなことを共に探す、挑戦してみる
といったご意見が次々に上がり、改めて一つの事例について知恵を出し合うことの重要性を感じた一場面でした。
講演後も終了後も現場での実践を想定された具体的な質問をたくさん寄せていただき、私自身も学びの大きい貴重な対話の時間をいただいたように思います。
さいごに
認知症世界の歩き方プロジェクトでは、こういった形で多くの方に認知症世界の歩き方をお伝えする講演・研修を全国で行っています。
ご関心のある方は、ぜひお問合せよりご相談ください。
issue+design 佐藤