issue+design 山崎亮賞

マイハンドルを使ってみんなで自転車シェア

作者 : 青木健 森井章太

作者からのコメント

すごくシンプルな仕組みを使って快適に移動することのできる自転車の可能性を最大限引き出せるデザインをできないかと考えました。そのときに、今神戸の街にある自転車や駐輪場を有効に利用し、環境にもやさしく、経済的にも負担なく今ある問題を解決しながら自転車利用を普及させることで、人にも環境にもやさしい神戸の街になるのではないかなという思いで「マイハンドル」と「自転車シェアのシステム」をデザインしました。

講評

いくつかの課題を同時に解決しようとしている点を評価したい。ハンドルを取り外すことによって駐輪面積を小さくして駐輪台数を増やそうとしていること。ハンドルという、手で握る最もプライベートな部位を持ち歩くことで自転車をシェアしようとしていること。携帯電話や携帯音楽プレイヤーなど、最近の電源不足に貢献しようとしていること。一方、現段階ではまだそれらを何とかつなげたという感が否めない。自転車をシェアしたい。そのために駐輪台数を増やしたい。そのためにハンドルを取り外したい。それを持ち歩いてほしい。そのためにハンドルに充電できるようにしよう。。。こうした関係性を統合的に解決するデザイン案まで昇華させられれば、提案内容がさらに事業化へと近づくはずだ。複数の課題を同時に扱うだけでなく、課題間の関係性を両義的にデザインすること。たとえば電源を必要としない人がハンドルを持ち歩こうと思うきっかけはどのあたりにあるのか。そういうことをひとつずつ解決していくことが、提案された事業の実現可能性を高めていくだろう。

山崎亮氏のプロフィール

1973 年生まれ。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修了。株式会社エス・イー・エヌ環境計画室勤務後、2005 年にstudio-L を設立。公共空間のデザインや完成した公共空間を使いこなすためのプログラムデザインに携わる。ひょうご震災記念21 世紀研究機構主任研究員。東京大学大学院国際都市・地域計画研究室所属。共著書に『震災のためにデザインは何が可能か』(NTT 出版)、『マゾヒスティックランドスケープ』(学芸出版社)など。

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