プロジェクト概要

急激な少子化、情報革命、相次ぐ教育改革、学級崩壊やいじめ、凶悪犯罪・ネット犯罪の増加など、子どもをとりまく生活環境は激変しています。子どもが増やしたい時間の第1位は「睡眠時間」、第3位は「ぼんやりする時間」(生活総研調べ 「子供の生活10年変化」) 。 厳しい生活環境でゆとりのない子どもたちの姿が目に浮かびます。

本プロジェクトでは、子どもの生活の中でも、「放課後」に着目しました。
都市部で暮らす小学校高学年(10-12歳)の子どもの放課後の生活は問題が山積みです。
子どもの放課後には3つの「間」が現在、欠けていると言われています。

勉強・習い事等に追われて自由な時間が足りない……
少子化などの影響で一緒に遊ぶ仲間が見つからない……
安全・安心に遊べる空間が存在しない……

次世代の日本を担う子どもたちがいきいきと暮らし、毎日を楽しみ、豊かに成長できる。そんなシアワセな放課後の実現のために、公園、通学路、コンビニ、携帯電話、食卓、図書館、ランドセルなど、子どものための新しいカタチを、全国の大学生・大学院生のみなさんとともに考え、提案します。

2009.08.10  発見ワークショップ

子どもや保護者との交流、専門家からの講義を通じて、現代の子どもたちの放課後の生活を理解し、気持ちや思いを探り、課題を発見しました。

2009.08.31  第一次提案

34組68名の生活者(学生)が放課後の課題と課題解決のアイデアを1枚のシートにまとめて提案してくれました。提案総数は155案。メンバーの子どものシアワセに対する熱い思いが伝わってくる力作揃いでした。

2009.09.01  選考会

選考の基準は「発見力」(子どもの生活課題を探り当てる力)と「発想力」(課題解決のアイデアを生み出す力)です。力作揃いで選考が難航したこともあり、当初の予定の10組を上回る12組(24名)に造形ワークショップに参加していただくことになりました。

2009.10.02-04  造形ワークショップ

3日間の合宿形式で各チームの発見した課題とアイデアを磨き上げ、カタチを創り上げました。

2009.11.08  生活造形プレゼンテーション

プロジェクトを通じて創り上げたの成果を発表するプレゼンテーションを開催しました。第一次選考を通過した12チームが発見した放課後の課題と課題を解決するカタチを提案し、専門家(研究者、デザイナー、行政、教育関係者など)の方々から意見をいただきました。

2010.03.04  プロジェクト報告会

プロジェクトの成果を一般の企業や行政の方に提案する報告会を実施しました。